2011年7月12日火曜日

2011年7月6日(水)貯血第二回⇒NG!!!

さて第二回の貯血日。前回は夕方だったので帰りは涼しくなっていたが、今回は真昼間に往復することになる。そしてやっぱり真夏日。お昼誓い時間にお仕事チームとの打ち合わせをいれ、そのまま病院に行けるように段取りを組んでおいた。

お昼ごはんはしっかりと食べていかないとまずかろうと、タイカレーを食べた。結構なボリュームのを景気づけにわしわし食べる。暑いときにはやはり、暑い国の食べ物よね。

病院に着いたら時間があったので、まずは検査用の採血に向かう。ここは混んでいることが多いのだが、昼イチだったからかほとんど待っている人がいなくて、あっという間に採血は終わる。いつも試験管4本分くらい取られるのに、今回は1本だけ。時間がまだまだ余ってしまったので、病院一階のカフェで本を読んで診察の時間を待つことにする。最近の病院は、しけた食堂ではなくカフェが併設されている。検査のために朝ごはんを食べないで病院にいったときなど、重宝。少しでも楽しい気分になろうと、TRNSITの最新号を持っていき、写真の美しさにうっとりしながら時間を過ごす。

さて診察時間。診察が終わったら400ml採血が待っているので、気合を入れつつ先生に呼ばれて診察室に入る。しかし先生は、そんな私の前向きな気持ちとはうらはらに渋い顔をしながら、「ヘモグロビンの値が足りないんです。11ないと採血できないんですが、あなたは今日10でした」

惜しい!

いやいや、せっかく来たのでそこをなんとか! といいながら、あれ? 私採血されたいんだっけか??? と思わなくもなかったけれど、なんとも「負け」を感じた。だってさー、つとめてレバーも小松菜も食べたし、おやつはプルーン、鉄剤だって忘れずに飲んでるし、さっきも結構盛りの多いタイカレーを汗流しながら食べてきたというのにさ。

ということで、本日の貯血は中止。さらに、その日から鉄剤は倍の量を飲むように指示が。そんなに鉄ばっかり飲んで大丈夫なのか私。すごい元気になっちゃうんじゃないのーと思っていると、さらに先生、「15日から入院できます?」と。

無理だ。だってもともと17日からの入院前提で全部を動かしているんだもの。それをいきなり15日からなんて今の段階ではどう考えても無理。ていうか、なんで今さらそんなことを言う?

先生の言い分としては、麻酔科の先生との打ち合わせを手術前にしてほしい、ということだったけれど、それは通院でも可能なのでは? と聞いたところ、ちょっと面倒くさいような感じで「まあそれでもいいですよ」とそっけなく言われた。なんだよー、他に理由があるならはっきり言ってほしいずらよ。と、ちょっと暗澹たる気分になる。

というのも。
これはちょっと前から感じていたことなんだけど、先生から見たら
「入院(病気治療)が何よりも優先される、なので全ての予定はそれにあわせるべし」
なんだと思う。
対して私は、
「もちろん病気治療が最優先であることは承知の上。ただし仕事の責任は果たすべき。これは、単純に自分が『使えねー奴』と思われた瞬間に仕事から切り離されるし、そうすると入院費用もその後の治療費も払えず、自分も生活していけない。なので調整しながらやるしかない」
という考えを持っている。
この点、本来ならば伝えて話し合うべきことなんだと思うけれど、限られた診察時間の中では到底無理。よって、私が自己主張し、なんだか先生が納得いかないような顔して終わるというのがありがちなパターン。

うむむ。

その日はその後、入院案内の説明を聞き、肺活量の検査を受ける。手術が長時間になった場合、呼吸がどのくらい耐えられるかをあらかじめ見ておくそうだ。肺活量検査の担当のおばちゃんは、しゃべりがお笑い芸人のようで楽しかったが、肺活量の検査中に笑ってしまいそうになり困った。

帰り道はまた、駅まで炎天下をえんえんと歩き、電車が故障でゆっくり運転だったので、チームのS君に「採血できなかったよ~」とメールをする。「まだ前回から一週間しかたってないので仕方ないっすよ!」と体育会系の返事をもらってちょっと気持ちが平坦になるも、いろいろな意味で「駄目人間」といわれたような気持ちになっていることに気づく。私は、近年めったにそんな風に思うことはないし、人に理解されなかったり理解できなかったりしても、娘さんの時のように落ち込むことはなくなっているので、珍しいなあと思う。理由はおそらく、がんばって血を増やしたつもりがまったく足りていなかったこと、やはりいきなり入院日をずらせと言われて先生と意思疎通が図れなかったことの二つだと思う。いかんね、人は鉄分が足りないと面倒くさい性質になるもんだね。

またその翌日からは、好きな人たちと話したり、ボスと話したりしながらだんだん普通(というか普通よりも良い感じ)になっていった。そして鉄剤を倍の量飲みながら、来週の貯血では負けませんよ、と意味不明の誓いをして過ごすことにした。

今日の教訓としては、人間は鉄が足りないとくさくさする。ということでした。

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