2011年8月8日月曜日

2011年8月5日(水)精密検査の結果発表

一年前の8月5日、長いつきあいの友達を亡くしました。
彼の命日に、お墓参りに行きたかったのですが、この状態ではままならず、しかも今年のこの日、何の因果か、精密検査の結果を聞きに行く日になっていました。

手術では、まず腫れている左の卵巣を摘出。
それを病理検査に出し、結果により手術の方針を決めるやり方。
私の場合、その結果が既に「境界悪性」だったので、そのまま子宮と右卵巣、大網を摘出しました。
しかし、その結果というのは70%の確率での回答なのだそう。もちろん、残りの30%が良性という判断になることはなく、悪性の可能性があり、術後の病理組織診断で悪性と判明した場合には、再手術または化学療法と言われていました。

ちなみに、境界悪性と悪性の違いについて。
腫瘍自体は「悪性」と共通なのですが、悪性の場合は、それが細胞にまで浸潤してしまっている状態だそう。または転移なども。
境界悪性の場合は、浸潤せずに、悪性腫瘍が上皮の上にとどまっている状態を言うんですって。
つまり、境界悪性の場合は、今取っておかないとマズいことになっていたというわけです。

で、病理組織診断の結果ですが、浸潤や転移は見られなかったです!
つまり、再手術や化学療法の必要はないということ。
ブラボー!!!

境界悪性腫瘍については、Ib期というステージで、詳しい診断結果表をいただきました。
左卵巣腫瘍は「境界悪性漿液性腫瘍」ってやつ。

そして驚くことに、「右は異常ないですね」「右はきれいですね」と言われ続けてきたのに、いざ病理検査をしみたら、右卵巣も境界悪性腫瘍であったことが判明! 
こちらは「境界悪性類内膜腫瘍」ってやつでした。

子宮は腫瘍はなかったのですが、頚部に慢性炎症があり、ナボット嚢胞があるらしく。こちらは数年前に頚がんの検査にひっかかっているのですが、今回は異型性は見られず。

大網には転移などありませんでした!

というわけで。無駄死ではなかったか、と思っていた右卵巣も、大変な目にあっていたことが判明。

また、腹水もたまっていたそうです。

私は自覚症状まったくなかったし、多少だるい、疲れやすいのは貧血のせいだと思っていた。左わき腹が重かったけど、歩いたり走ったりするのに支障が出るほどでもないし、本当に「沈黙の臓器」ってあるんだな、と思います。私がもし、検査に通い続けてなかったら、気がつかないで悪性腫瘍になって進行して・・・と思うとぞっとする。

今後については、再発するとしたら腹膜なので、その経過観察をしていくことに。
5年間は無理できない人になってしまったわけです。

化学療法を受けている人たちをたくさん病院で見たので、現実感を持ってしまっていましたし、再手術となったら、またあのつらい目にあうなんて、それだけで病気になってしまいそうな気がしてました。

同じような闘病経験のある人と話すと、「仕事や生活を見直す良いきっかけになった」と言います。本当にそうだと思います。もう夜更かしも無理もしませんからねー。

というわけで、いまだ腹痛やもろもろあり、食欲もなく、普通の状態とはいえませんが、先週に比べたら本当に人間らしくなっています。

生活や仕事の見直しや工夫について、今後さらに考えていきたいと思います。
とりあえずは、よかったべ。

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